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令和8年(2026年)1月 推薦作品

  • 1月12日
  • 読了時間: 1分

更新日:1月19日

彼岸花けむりの色に朽ちゆけり    篠原 新治

大阿蘇の臍の辺りの大芒       川野 智子

真実はひとつ夜長のミステリー    安寿  文

虫の音のただ一膜に包まれり     那須 貴光

赤とんぼとどまる空の蘇芳色     杉原 冴栄

稲つるみ金釘文字のごとく駆け    大山知佳歩

真弓の実小窓の多き城館       田中 純子

追憶のかごめかごめや木の実落つ   今西くらら

秋天やみどり褪せたる紫電改     高瀬 瑞憲

鳥渡る一天の碧傷つけず       寺林留美子

鶏頭花魔界の色を日に曝し      原川 篤子

醍醐寺の塔にいざよふ月の影     橋本 省子

龍田姫一気に山を駆け下りぬ     ⑦ パ パ

うそ寒や護符は真黒き鬼の体     櫻庭  寛

竹箒寒露の静寂掃きにけり      大崎 恵実

きざわしや埴生の宿のあらはるる   安藤のぶこ

あけぼのの鳥に教はる熟柿かな    小川かよ子

君だけのこころの銀河照らすかな   木浪 陽子

白秋や逆さ比叡の湖の朝       松本 正昭

一筆に納めがたきは満つる月     小林 友和

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令和8年(2026年)5月 推薦作品

金箔の軽さに春の雪吹かれ    添田  蒼 凍滝や時の止まれるひとところ  梶嶋 啓子 我に許す小さき懈怠や春炬燵   紫野はづき 遠き日の夢の余燼や春の虹    大山知佳歩 凍月にふるさとの音奪はるる   望月 淳志 引潮に岩顕れて西行忌      杉原 冴栄 猫の日の漱石旧居うららけし   児玉 苦楽 野間馬の背を飛び跳ぬる雀の子  三神  武 留め置きの舟へ漣春浅し     中出惠美子 待春

 
 
 
令和8年(2026年)4月 推薦作品

地球儀の継ぎ目のずれや寒の入    遠野 玖柚 明王の眼光新た初不動        清水 葉子 初空や長兄父のごとくなり      今西くらら 初富士に二鷹の如く鳶舞へり     望月 淳志 海鼠腸を啜り喪中を腑抜けたる    浅田 季祐 冬牡丹明日は崩るるかもしれず    寺林留美子 冬天の青一枚に雲の澪        山本 欣子 厨窓片開きして初比叡        岩田 公子 雪積もる庭の一本

 
 
 
令和8年(2026年)3月 推薦作品

凍空に神話始むる星座かな    安見かのん つなぐ手を解けば消ぬるや冬の虹 橋本 省子 逢魔が時枯木は人の形して    原川 篤子 天日を呑み込んでゆく大枯野   三輪 英子 ポインセチア窓辺に星を呼び集む 柚希  藍 内陣へ冬日の射すや慈雨のごと  小川かよ子 竹林の時に光となる時雨     寺林留美子 凍つる夜や琥珀の中の虫の貌   大山知佳歩 山寺は風の音のみ冬紅葉     千代田南子 羽立

 
 
 

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