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令和8年(2026年)2月 推薦作品

  • 2月16日
  • 読了時間: 1分

巻や松の丹田並びをり        栗山 寛子

円月橋の影のみこむや冬の水      清水 葉子

今朝の冬銀の茶筒に茶葉の音      蓼原 尚月

「通りやんせ」生まれし杜や木の実落つ 安藤のぶこ

唐紙の龍の眼光大広間         大崎 恵実

五百羅漢身に入む一人ひとりかな    望月 葉雲

返り花授かりものと手を合はす     月野木潤子

ボジョレーの日ワインレッドの服と靴  三神  武

狐火を見しとふ父の口重き       原川 篤子

いつの日か渡す嬶座や冬に入る     望月 光代

江戸黒の店蔵通り酔芙蓉        柚希  藍

現世の煙と消ゆる曼珠沙華       安寿  文

和紙をもて和紙を包めり小六月     早川 渉子

群れ来る白鳥白を膨らませ       斎藤可寿子

丈競ふ気負ひは見えず曼珠沙華     櫻庭  寛

雪もよひ萬年筆のごとにほふ      ⑦ パ パ

山風の吹けば頃合ひ吊し柿       杉野みはる

一響に海つらぬきて鰤起し       渡邊 一美

寂寞を絢爛と敷く紅葉寺        田中 義春

蜜柑剝く指に夕日を集めをり      佐野 晃美

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令和8年(2026年)5月 推薦作品

金箔の軽さに春の雪吹かれ    添田  蒼 凍滝や時の止まれるひとところ  梶嶋 啓子 我に許す小さき懈怠や春炬燵   紫野はづき 遠き日の夢の余燼や春の虹    大山知佳歩 凍月にふるさとの音奪はるる   望月 淳志 引潮に岩顕れて西行忌      杉原 冴栄 猫の日の漱石旧居うららけし   児玉 苦楽 野間馬の背を飛び跳ぬる雀の子  三神  武 留め置きの舟へ漣春浅し     中出惠美子 待春

 
 
 
令和8年(2026年)4月 推薦作品

地球儀の継ぎ目のずれや寒の入    遠野 玖柚 明王の眼光新た初不動        清水 葉子 初空や長兄父のごとくなり      今西くらら 初富士に二鷹の如く鳶舞へり     望月 淳志 海鼠腸を啜り喪中を腑抜けたる    浅田 季祐 冬牡丹明日は崩るるかもしれず    寺林留美子 冬天の青一枚に雲の澪        山本 欣子 厨窓片開きして初比叡        岩田 公子 雪積もる庭の一本

 
 
 
令和8年(2026年)3月 推薦作品

凍空に神話始むる星座かな    安見かのん つなぐ手を解けば消ぬるや冬の虹 橋本 省子 逢魔が時枯木は人の形して    原川 篤子 天日を呑み込んでゆく大枯野   三輪 英子 ポインセチア窓辺に星を呼び集む 柚希  藍 内陣へ冬日の射すや慈雨のごと  小川かよ子 竹林の時に光となる時雨     寺林留美子 凍つる夜や琥珀の中の虫の貌   大山知佳歩 山寺は風の音のみ冬紅葉     千代田南子 羽立

 
 
 

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