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令和8年(2026年)5月 推薦作品

5月23日
読了時間: 1分

金箔の軽さに春の雪吹かれ    添田  蒼

凍滝や時の止まれるひとところ  梶嶋 啓子

我に許す小さき懈怠や春炬燵   紫野はづき

遠き日の夢の余燼や春の虹    大山知佳歩

凍月にふるさとの音奪はるる   望月 淳志

引潮に岩顕れて西行忌      杉原 冴栄

猫の日の漱石旧居うららけし   児玉 苦楽

野間馬の背を飛び跳ぬる雀の子  三神  武

留め置きの舟へ漣春浅し     中出惠美子

待春やふるふる凹むラテの泡   篠原 新治

光源は蘂か花片か梅真白     清水 葉子

堰越えて水は光に雪解川     原川 篤子

白障子神も仏もひとつ間に    安寿  文

春の夢ならば叶はん約一つ    望月 光代

ものの芽の今日ある力輝かす   安見かのん

夜の梅少し開けおく古玻璃戸   小川かよ子

凍星やマグマのやうなわだかまり 大崎 恵実

老木の生きうる力梅二輪     池田 早緒

浅春の母の病窓都富士      宮本 依子

だるま朝日薄氷の溶けもうすぐか 金  秀悦

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令和8年(2026年)10月 推薦作品

麦秋やミレーの描く働く手       池田 早緒 一景に涼亭をおく涼しさよ       清水 葉子 青葉木菟一草庵の暮れゆけり      徳岡ひとみ 神木の影に身を寄す涼気かな      望月 光代 夏深し水面にうねる松の幹       荒居  遥 天牛の命の声を放ちけり      杉原 冴栄 千枚田海へ傾るる青田風      瀬戸あやみ 弾かれて涼しき音や「御

 
 
 
令和8年(2026年)9月 推薦作品

往生はこの夕涼のごときもの     高瀬 瑞憲 青鷺や故郷に父母を老いさせて    篠原 新治 浮世絵めく斜線の雨や梅雨滂沱    清水 葉子 青柿の四角四面に膨らみぬ      志田 鈴音 売られをり名は楊貴妃といふ目高   望月 葉雲 アルプスの町に息づく噴井かな    安見かのん 天泣や定家葛の捩れ咲き       高野さちこ 法要の読経響動むや梅雨の隙     田中 純子 ウクレレのやうに

 
 
 
令和8年(2026年)8月 推薦作品

四十雀愛の鳥語をひもすがら     石井 一与 臨月を手帳に記す春の星       木邨 明恵 星の夜をわたりゆく舟ハンモック   川島ちえり 虹立つやまだ濡れている空の色    寺林留美子 カルストの天空すべて夏の星     今城 真人 夜の新樹闇を広げて仁王立ち     本林いち子 相輪の空やまつすぐ夏来る      甲野 裕之 川風を綯ひゆく声や行々子      杉原 冴栄 境内の空をむさぼ

 
 
 

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