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令和8年(2026年)7月 推薦作品

  • 7月12日
  • 読了時間: 1分

しやぼんだま唯一無二のたゆたひや   安藤のぶこ

花の雨心の窪に降る日かな       山本 欣子

花くづをたどり明智が妻の墓      遠野 玖柚

夕暮を分け行くやうに初燕       早川 渉子

宣戦布告なきまま兄の水鉄砲      ⑦ パ パ

雨しづくのこして枝垂桜かな      望月 葉雲

囀に見送られ師は浄土へと       千代田南子

行く春や魚の泪は見ざるまま      月野木潤子

春深し鳥語にもある国なまり      吉井  仁

樒咲く父母一代の遺品捨て       櫻庭  寛

花吹雪かの世の扉開くごと       安寿  文

花吹雪の渦を残して列車去る      吉田 晃延

残照の塔を川面に花見舟        林  京子

走り根は巨樹の野心よ風光る      清水 葉子

玄関の鍵かけてより花疲れ       梶嶋 啓子

曲線を描く棚田の花菜風        中出惠美子

玄関の闇の一灯君子蘭         山﨑ひらら

大空へ自由を得たり散る桜       柴田 菊乃

窓際のスイートピーのフリル揺れ    如月 ゆい

教科書の匂ひ芳し四月かな       佐々木香代子

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令和8年(2026年)6月 推薦作品

握る手に返す力や暖かし      岩田 公子 春の雨竜鱗黒く浮き立ちぬ     上岡 沙羅 流線となりし鯉の背水温む     寺林留美子 春禽の玉の声張る神の宮      望月 光代 頂上の四方八方春きざす      志田 鈴音 石段の果ては空のみ二月尽     梶嶋 啓子 抜け道をして春泥に咎めらる    大政 建夫 雨音は春の旋律庭を打つ      福田 一舟 人の世に永遠は無し石鹸玉    

 
 
 
令和8年(2026年)5月 推薦作品

金箔の軽さに春の雪吹かれ    添田  蒼 凍滝や時の止まれるひとところ  梶嶋 啓子 我に許す小さき懈怠や春炬燵   紫野はづき 遠き日の夢の余燼や春の虹    大山知佳歩 凍月にふるさとの音奪はるる   望月 淳志 引潮に岩顕れて西行忌      杉原 冴栄 猫の日の漱石旧居うららけし   児玉 苦楽 野間馬の背を飛び跳ぬる雀の子  三神  武 留め置きの舟へ漣春浅し     中出惠美子 待春

 
 
 
令和8年(2026年)4月 推薦作品

地球儀の継ぎ目のずれや寒の入    遠野 玖柚 明王の眼光新た初不動        清水 葉子 初空や長兄父のごとくなり      今西くらら 初富士に二鷹の如く鳶舞へり     望月 淳志 海鼠腸を啜り喪中を腑抜けたる    浅田 季祐 冬牡丹明日は崩るるかもしれず    寺林留美子 冬天の青一枚に雲の澪        山本 欣子 厨窓片開きして初比叡        岩田 公子 雪積もる庭の一本

 
 
 

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