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推薦作品

令和8年5月号掲載

金箔の軽さに春の雪吹かれ    添田  蒼

凍滝や時の止まれるひとところ  梶嶋 啓子

我に許す小さき懈怠や春炬燵   紫野はづき

遠き日の夢の余燼や春の虹    大山知佳歩

凍月にふるさとの音奪はるる   望月 淳志

引潮に岩顕れて西行忌      杉原 冴栄

猫の日の漱石旧居うららけし   児玉 苦楽

野間馬の背を飛び跳ぬる雀の子  三神  武

留め置きの舟へ漣春浅し     中出惠美子

待春やふるふる凹むラテの泡   篠原 新治

光源は蘂か花片か梅真白     清水 葉子

堰越えて水は光に雪解川     原川 篤子

白障子神も仏もひとつ間に    安寿  文

春の夢ならば叶はん約一つ    望月 光代

ものの芽の今日ある力輝かす   安見かのん

夜の梅少し開けおく古玻璃戸   小川かよ子

凍星やマグマのやうなわだかまり 大崎 恵実

老木の生きうる力梅二輪     池田 早緒

浅春の母の病窓都富士      宮本 依子

だるま朝日薄氷の溶けもうすぐか 金  秀悦

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