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令和8年(2026年)8月 推薦作品

8月20日
読了時間: 1分

四十雀愛の鳥語をひもすがら     石井 一与

臨月を手帳に記す春の星       木邨 明恵

星の夜をわたりゆく舟ハンモック   川島ちえり

虹立つやまだ濡れている空の色    寺林留美子

カルストの天空すべて夏の星     今城 真人

夜の新樹闇を広げて仁王立ち     本林いち子

相輪の空やまつすぐ夏来る      甲野 裕之

川風を綯ひゆく声や行々子      杉原 冴栄

境内の空をむさぼる樟若葉      山田あつ子

可惜夜や若葉の径の仄明り      小川かよ子

茶畑の畝の真つすぐ五月来る     望月 葉雲

いよよ白愛してやまぬ花海芋     田中 純子

葉桜や光が影となる刹那       清水 葉子

その人の瞳知りたしサングラス    ケイ 吉乃

火起しの歓喜の煙夏きざす      柚希  藍

夏空と海の境の島二つ        大山知佳歩

柿若葉鳥居の奥の陶器市       鎌田 礼子

切り岸の鳥居へ茅花流しかな     杉山 酔郷

どの露路も奥に淡海や花南天     中林 弘一

初夏や棚田の里の水明り       宮本 依子

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令和8年(2026年)7月 推薦作品

しやぼんだま唯一無二のたゆたひや   安藤のぶこ 花の雨心の窪に降る日かな       山本 欣子 花くづをたどり明智が妻の墓      遠野 玖柚 夕暮を分け行くやうに初燕       早川 渉子 宣戦布告なきまま兄の水鉄砲      ⑦ パ パ 雨しづくのこして枝垂桜かな      望月 葉雲 囀に見送られ師は浄土へと       千代田南子 行く春や魚の泪は見ざるまま      月野木潤子

 
 
 
令和8年(2026年)6月 推薦作品

握る手に返す力や暖かし      岩田 公子 春の雨竜鱗黒く浮き立ちぬ     上岡 沙羅 流線となりし鯉の背水温む     寺林留美子 春禽の玉の声張る神の宮      望月 光代 頂上の四方八方春きざす      志田 鈴音 石段の果ては空のみ二月尽     梶嶋 啓子 抜け道をして春泥に咎めらる    大政 建夫 雨音は春の旋律庭を打つ      福田 一舟 人の世に永遠は無し石鹸玉    

 
 
 
令和8年(2026年)5月 推薦作品

金箔の軽さに春の雪吹かれ    添田  蒼 凍滝や時の止まれるひとところ  梶嶋 啓子 我に許す小さき懈怠や春炬燵   紫野はづき 遠き日の夢の余燼や春の虹    大山知佳歩 凍月にふるさとの音奪はるる   望月 淳志 引潮に岩顕れて西行忌      杉原 冴栄 猫の日の漱石旧居うららけし   児玉 苦楽 野間馬の背を飛び跳ぬる雀の子  三神  武 留め置きの舟へ漣春浅し     中出惠美子 待春

 
 
 

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