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令和8年(2026年)10月 推薦作品

10月18日
読了時間: 1分

麦秋やミレーの描く働く手       池田 早緒

一景に涼亭をおく涼しさよ       清水 葉子

青葉木菟一草庵の暮れゆけり      徳岡ひとみ

神木の影に身を寄す涼気かな      望月 光代

夏深し水面にうねる松の幹       荒居  遥

天牛の命の声を放ちけり               杉原 冴栄

千枚田海へ傾るる青田風               瀬戸あやみ

弾かれて涼しき音や「御明算」       槇 かをり

天道虫おのれは見えぬドットの背     渡邊 一美

コンパスの描く円より虹まどか     大山知佳歩

高く低く向う見ずなる燕の子      志田 鈴音

炎昼や音のはみ出す交差点       神野 昭子

うすれゆく明星涼し始発バス      小川かよ子

枕辺に麦藁帽の日の匂ひ        月野木潤子

青蔦のアートからまる美術館      山田あつ子

紫陽花に触れて袖口濡れにけり     千代田南子

ぼやぼやと動く泡や一夜酒       篠原 新治

プールより上がるに吾の重さ知る    羽隅 順子

君の瞳の線香花火恋するや       宮本 依子

鬼虎魚ひとは見かけによらざりき    杉山 顕良

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令和8年(2026年)9月 推薦作品

往生はこの夕涼のごときもの     高瀬 瑞憲 青鷺や故郷に父母を老いさせて    篠原 新治 浮世絵めく斜線の雨や梅雨滂沱    清水 葉子 青柿の四角四面に膨らみぬ      志田 鈴音 売られをり名は楊貴妃といふ目高   望月 葉雲 アルプスの町に息づく噴井かな    安見かのん 天泣や定家葛の捩れ咲き       高野さちこ 法要の読経響動むや梅雨の隙     田中 純子 ウクレレのやうに

 
 
 
令和8年(2026年)8月 推薦作品

四十雀愛の鳥語をひもすがら     石井 一与 臨月を手帳に記す春の星       木邨 明恵 星の夜をわたりゆく舟ハンモック   川島ちえり 虹立つやまだ濡れている空の色    寺林留美子 カルストの天空すべて夏の星     今城 真人 夜の新樹闇を広げて仁王立ち     本林いち子 相輪の空やまつすぐ夏来る      甲野 裕之 川風を綯ひゆく声や行々子      杉原 冴栄 境内の空をむさぼ

 
 
 
令和8年(2026年)7月 推薦作品

しやぼんだま唯一無二のたゆたひや   安藤のぶこ 花の雨心の窪に降る日かな       山本 欣子 花くづをたどり明智が妻の墓      遠野 玖柚 夕暮を分け行くやうに初燕       早川 渉子 宣戦布告なきまま兄の水鉄砲      ⑦ パ パ 雨しづくのこして枝垂桜かな      望月 葉雲 囀に見送られ師は浄土へと       千代田南子 行く春や魚の泪は見ざるまま      月野木潤子

 
 
 

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